PATWAREの各企業ページでは、「特許投資効率」を確認することができます。
本稿では、この「特許投資効率」についてご紹介します。
特許投資効率は、「YK値/YK3値」で表されています。
YK値は、技術競争力指標で売上高利益率や、時価総額、株価の先行指標として利用できる指標です。
つまり、バランスシートには現れませんが、企業にとっては資産的価値を有する値、つまりオフバランス資産を表す値と言えます。
一方、YK3値は、企業が自社の特許の獲得や、権利の維持に費やした費用を表す値、特許投資度を示す値と言えます。
例えばROE(自己資本利益率)は、自己資本(純資産)に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す指標であり、 企業の収益性判断の指標として、また株式投資の指標として重要視されています。
ROEを式で記載すれば、
ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
とできます。
これと同じように、YK値/YK3値は、特許に対する投資によってどの程度のオフバランス資産を獲得できたか、を示す値と言えます。
つまり、特許に対する投資の効率性が YK値/YK3値 によってあらわされることになります。
(ただし、YK値/YK3値 の標準的な値は、業界によって異なります。 特許投資効率には業界特性があるからです。)
したがって、同一業界に属する企業間で比較する場合には特許投資効率の優劣を
YK値/YK3値 を比較することによって把握することができます。
そして、比較可能な範囲内での特許投資効率の優劣は、特許戦略や事業戦略の優劣と見ることが可能です。
以上、「特許投資効率」のご紹介でした。
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